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人文環境学 | |
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鬼頭 秀一 教授 | |
専門:環境倫理学 | ||
本研究室では、「環境倫理学」という学問の枠組みの中で、私たちがさまざまな環境とかかわる<かかわり>のあり方を、人々の「遊び」も含めた「営み」に特に注目し、文化、技術、社会の設計、人間と自然の配置のあり方の理念について探究し、<現場>を踏まえた実践論的な方法論で実証的に研究を行っている。そして、関係論にもとづいた、トランスディシプリナリで、かつ普遍的な環境倫理学の体系的な構築をめざしている。ここでは、「環境」の問題を、「環境の持続可能性」のみならず、人間の社会的関係の中の「公正(正義)」、精神的な側面まで含めた「存在論的な豊かさ」を実現していくことを基本的視座としている。 | ||
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清水 亮 准教授 | |
専門:地域社会学・環境社会学・まちづくり・コミュニティ | ||
これまで、まちづくり(阪神大震災における復興まちづくり、住民参加の都市計画、都心部の建築・景観紛争、地方都市の公共交通問題)、地域開発と住民生活(諫早湾干拓事業問題)、市民による環境活動、新幹線騒音問題などの調査を行ってきた。基本的には地域において実際に起きている問題を対象として調査を行い、社会学的な見地から問題を読み解いていくスタイルで研究を行っている。具体的な社会問題に関心を持ち、現場の視点から問題認識、解決へ向けての思考ができる人材育成を目標としている。 | ||
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辻 誠一郎 教授 | |
専門:環境史・環境人類学 | ||
先史・歴史時代をとおしての人と環境のかかわり方の歴史を、マクロ・ミクロスケールの生態系を描き出すことによって解明することがもっとも大きな研究課題である。解明のために、これまでの生態学・古生態学・古生物学・層序編年学の手法を総合し、新しい方法の開発を行う。具体的な例としては、突発的な大災害をもたらす巨大な火山活動による生態系の変動や、農耕と人為的な生物の移動による生態系の変化を描き出すことなどである。そのため教育面では、野外調査と室内実験の基礎と応用の習得、および遺跡の発掘調査によって得られる資料の分析法の開発に重点を置く。 | ||
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福田 正宏 准教授 | |
専門:環境考古学・環境民俗学 | ||
完新世の長期的な環境変動と、環日本海北部地域におけるいわゆる北方狩猟・漁労・採集民の適応戦略史・対外接触史の歴史動態とを比較することで、東北アジアにおける人類の環境適応史の復元を試みている。そのために、考古学的遺跡調査を中心としたフィールドワークを、古生態学や民族(俗)学の視点を取り入れながら行っている。そして、調査を通じ獲得した新規性/独自性のあるデータにもとづき、実証的な先史文化研究を進めている。近年取り組んでいる研究テーマは次の通りである。 (1) 環日本海北部における新石器/縄文文化の変化と環境変動の相関史に関する研究。アムール下流域・沿海地方・日本の東北地方における遺跡調査成果にもとづき、分析を行う。 (2) 間宮海峡周辺地帯における新石器時代〜近現代の狩猟・漁撈・採集民による歴史と大陸−北海道間の文化接触の解明。調査地は東シベリア・環オホーツク海地域・北海道である。 |
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空間環境学 | |
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出口 敦 教授 | |
専門:空間計画学・アーバンデザイン | ||
アーバンデザイン学、都市計画学、景観計画の分野を基礎に、サステナブルな都市づくりの観点から、街路・街区、地区、都市圏にいたる様々なスケールでの計画とデザインを探求する。特に、コンパクトシティのデザインとエリアマネジメントに関する研究を進め、国際的視野からは、これまでのアジアの高密度都市のフィールド調査の蓄積に基づき、海外都 市調査を進め、アジア都市の魅力と可能性を「Asian Urbanism」として提唱していく。また、2006 年創設の公民学協働のUDCK(柏の葉アーバンデザインセンター)の活動の中心的役割を担いながら、地域をフィールドにしたアーバンデザインの実践と教育を推進する。 | ||
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清家 剛 准教授 | |
専門:環境管理工学・建築構法・建築生産 | ||
環境空間情報を用いた評価を行うために、都市の主要な構成要素の一つである建築について、生産、維持・管理、改修、保存・再生、解体といった時間的な経過を考慮した環境負荷の評価方法の確立と、環境に配慮した建築を実現するための意思決定プロセスの確立を、中心的な課題としている。例えば建築と外部環境の境界にあたる外周壁について、種々の基本性能を満足した上で、環境に配慮した要求条件を実現するための設計プロセスや生産方式について、建築構法計画の観点から検討を加えている。また、環境に関連する建築生産技術情報の提供方法についても検討している。 | ||
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大野 秀敏 教授 | |
専門:建築計画・意匠 | ||
私たちの研究室の守備範囲は都市から建築まで含む物的環境のデザイン論である。建築学を基礎に展開する都市論として、私たちの研究は、建築が都市のなかでどのような可能性をもちうるかを常に問うてきた。方法としては、都市の建築の表層領域(公共領域に接する領域)に着目し、現代日本の都市の表層領域の形態論的、記号論的特徴を解明してきた。また、都心だけでなく、今世紀の都市の特徴である郊外の拡散した都市形態もわれわれの視野に入っている。 今後は、これらの研究をさらに深化させるとともに、実践的研究として、サステーナブルな都市環境の形態を具体的に探って、提案として結実させたいと考えている。 |
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佐久間 哲哉 准教授 | |
専門:環境音響学・建築音響学・騒音制御工学 | ||
建築・都市空間の居住環境、特に音環境を中心として、そのあり方、予測・評価手法、設計・制御技術について研究を行っている。音環境研究では、建築音響、騒音・振動、コミュニケーション、サウンドスケープなどの問題を、物理と心理・生理の基礎的な側面から社会的・文化的な側面までを視野に入れて捉えることにより、真に望ましい音環境づくりを目指している。また、居住環境の総合的な評価と居住者の意識と行動の把握を通して、快適性・健康性の観点から将来の居住環境とライフスタイルのあり方を探っている。 | ||
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循環環境学 | |
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味埜 俊 教授 | |
専門:環境微生物学・排水処理工学・サステイナビリティ教育 | ||
当研究室のキーワードは「環境制御技術マネジメントの最適化」と「微生物学的な視点に基づく環境管理」の二つである。環境問題に対症療法的対応をする時代は終わり、環境配慮型社会をいかに構築するかが重要な課題となった。環境制御技術の組み合わせや使い方を最適化することで環境負荷を社会全体として少なくするための前者のようなアプローチが大切である。一方、後者の考え方は微生物の本来持つ自然の力を環境制御に無理なく利用する方策を探るものである。自然環境を浄化し続けている微生物の気持ちになって考えるとその効果的な利用法が見えてくる。なお、近年は環境教育のあるべき姿についても研究している。 | ||
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佐藤 弘泰 准教授 | |
専門:下水処理技術・微生物生態学 | ||
下水道や下水処理について研究していますが、当研究室の興味の中心にあるのは、下水処理場に見られる微生物生態系でどのようなことが起きているか、です。下水や廃水の処理は微生物の力に頼っており、微生物をよりよく理解することが、処理技術を向上させるために役立つからということもあるのですが、むしろ、科学的に解明したいという興味・好奇心の方が強いかもしれません。現代社会を支える基盤技術である割には未知な部分が非常に多く残されています。どのような微生物がいるのか、それぞれどのような役割を果たしているのか、何が彼らを存在せしめているのか。 下水道や微生物について調べることを通じて人間社会についての視点を養う研究でもあります。 |
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佐々木 淳 教授 | |
専門:沿岸域環境・海岸工学 | ||
津波・高潮・洪水による沿岸域の水災害予測と防災・減災、内湾や湖沼の水質・底質の汚濁過程の解明と環境改善、および開発途上国における防災・環境と調和した沿岸域の持続的な発展に貢献すべく研究を展開している。オリジナルの数値モデル開発やオープンソースモデルの改良と適用に基づく数値シミュレーション、現地観測、アンケート調査、GIS上での情報の整理統合を主な手法として採用し、国内外の研究機関、行政、企業等との連携を積極的に進めながら、現実の課題解決に結びつくような研究を目指している。 | ||
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鯉渕 幸生 講師 | |
専門:沿岸域環境・海岸工学 | ||
沿岸域では、赤潮、青潮といった富栄養化現象や、サンゴの白化、干潟・浅瀬の生態系の質の低下などが緊急の課題となっている。さらに地球環境問題においても、沿岸域の重要性が指摘されている。 水環境の変動メカニズムを解明した上で、その特性を上手に活かしながら、よい環境を創造する方策を探っていく。 具体的には東京湾、有明海、チェサピーク湾などの富栄養化が進行する内湾、沖縄、石垣島におけるマングローブ河川やサンゴ礁、韓国の干潟等を対象に、(1)モニタリング、(2)リモートセンシング、(3) シミュレーション、(4)GISによる統合と分析、(5)環境改善・創造技術の開発、(6)環境評価手法やリスクマネージメントに関する研究を行っている。 |
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空間情報学 | |
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貞広 幸雄 教授 | |
専門:都市住宅論・空間情報解析・居住システム | ||
人間の生活と、自然、社会、文化、言語、経済などの周辺環境との関係を、空間情報科学を道具として、解き明かそうとしている。急峻な日本の地形は都市の形状をどう決定づけているのか、気候の差異は食文化の差異にどう影響するのか、商業施設は何故あのような複雑な分布をとるのか、こうした問いに客観的かつ定量的に答えることで、人間-環境システムの構造を明らかにし、望ましい環境の創造に寄与したいと考えている。システム解析と同時に、空間情報科学を利用し、より良い環境実現のための計画提言の方法を模索している。公的施設配置や移動経路などの計画立案支援、対話的合意形成支援などを行う、空間情報システムの構築を試みている。 | ||
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柴崎 亮介 教授 | |
専門:空間情報(センシング、シミュレーション&サービス) | ||
都市や地域にどのような空間・環境が広がり、人々がどのように活動しているのか、クルマやモノがどう動き回っているのか、今を知り、過去を蓄積し、それをもとに将来を見通すことを実現したいと考えています。こんな「動く時空間地図」を社会で共有することは、安全で便利な活動空間の実現につながるはずです。一方、場所に埋め込まれた記憶や思い出を、散策しながら発掘できるようにすれば、便利一辺倒でないスローな空間体験を演出できるでしょう。また、何もかも裸にするのではなく、自分の活動記録や思い出情報はきちんとしまっておき、必要なときに自分のために使える環境も実現しなければなりません。こんな野望?を抱いて研究を進めています。何それ?と思う人はこちら。 | ||
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瀬崎 薫 教授 | |
専門:通信システム・位置情報依存型サービス研究 | ||
建築物や市街地等実社会の環境上にセンサやコンピュータ端末を配備し、人間のおかれた状況を汲み取りながら、より豊な人間生活行動を支援するサービスを提供する「コンテクストアウエアサービス」を柔軟に提供する機構についての研究を行っている。要素研究は極めて多岐に渡るが、重要なコンテクストである位置を同定するための技術、環境情報を利用しながら適切な情報を配信する技術、利便性を高めるための人間とコンピュータの間のインタフェースの改善等が挙げられる。 | ||
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高橋 孝明 教授 | |
専門:経済地理学 | ||
経済活動の立地がどのような要因によって決められるのか、という問題を空間経済学の観点から研究している。現在進めている研究トピックスには以下のようなものがある。 (1)地方政府の公共サービス供給の研究公共サービスを供給する地方政府間の戦略的な競争に焦点をあて、その経済学的帰結を分析する。 (2)経済地理と輸送の相互依存の研究 経済活動の分布が、経済で採用される輸送技術にどのような影響を与えるかという問題を分析する。 (3)輸送部門と生産部門のトレードオフの関係の研究 経済に存在する資源は、何らかの方法で、輸送と財の生産との間で配分されなければならない。この研究では、この配分がどのようなメカニズムで行われ、それが、社会の厚生水準に関して、どのような含意をもっているかを明らかにする。 |
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丸山 祐造 准教授 | |
専門:統計学 | ||
実証的・理論的妥当性を併せ持つ新たな時空間統計モデルの構築を目指して研究している。例えば、メッシュデータ等の非常に小さい地域を単位とするデータは、全体の標本数が多くても各単位では少なく、死亡率等の興味ある指標を推定するとき、その推定誤差が非常に大きいという問題が生じることが知られている。この欠点を解決するためにベイズ統計学を用いて、空間的に近接した地域のデータを適切に取り込み誤差を小さくするための研究を行っている。 また時空間統計だけでなく、様々な統計的推測(推定、仮説検定等)において、推測方法(推定量、検定方法)の良さを数学的に評価するための基礎理論に関する研究も行っている。 |
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有川 正俊 教授 | |
専門:空間情報基盤研究 | ||
多種多様なマルチメディア情報を「地球上の位置」という空間キーを用いて統合管理する空間情報ベースの研究を行っている。膨大な空間情報から知的に「選択(抽象化・視覚化)」する操作と、様々な空間情報(異なる縮尺・投影法、2D・3D、過去・現在・未来、現実・仮想など)を適切に「合成」する操作の2つの操作に焦点を当て、従来の紙の地図の延長に縛られない、新しい視覚コミュニケーションの形態を探究している。当研究室で研究することを希望するものは、プログラミングについて基礎知識があることが望ましい。 | ||
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木實 新一 准教授 | |
専門:空間情報基盤研究 | ||
計算機やセンシング技術の発達によって、空間データに基づき都市生活の質を高めるためのユビキタスコンピューティング環境(すなわちアーバンコンピューティング環境)をデザインすることが可能になりつつある。人間中心の包括的な視点から、アーバンコンピューティング環境のデザインと評価の基礎となる知識の体系化に貢献することを目指し、データ収集・コンテクスト認識・情報フィルタリング・センスメーキング・知識醸成を含む一連の過程を都市空間に埋め込み、市民の意思決定・学習・協調を支援することのできる知的システムとモデルの研究に取り組む。ユーザスタディとシステム開発を繰返しながら研究を進めている。 |