科目番号 | 科目名・単位数・英訳 | 担当教官氏名 | 平成19年度 開講 |
学期 | 曜日 | 時間 | 講義室 |
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183-23 | 社会文化環境学融合演習(2) Seminar on Socio-Cultural Environmental Interdisciplinery Studies |
鬼頭 秀一 他 |
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<主題と目標>
「設計」をめぐる技術と社会の界面──「環境」にかかわる問題を中心に
<内容>
わたしたちは、自然に働きかけて、安全性や利便性、快適性などを求めて、さまざまな人工構造物(システム)をつくってきた。その中で、一定の限られた情報下のなかでさまざまな要求を実現しつつ、システムを作っていく「設計」の思想は、現代的にも大変意義深いものがある。しかし、一方で、人間の安全性の確保と、環境保全や文化財保護などの間で、社会的なコンフリクトが生じている。そのコンフリクトの中では、さまざまな論理がせめぎ合うことにより、多様な問題が起こってきている。そして、この問題は、まさに、工学の領域と人文社会科学の領域の間の境界的なところに出現しており、この問題を総合的に捉え、解決していくためには、学融合的な新しい学問的な試みが必要になってきている。
そこで、授業では、この種の問題で興味深い問題を六個取り上げ、問題の概要を、工学系の教員により、具体的な形で説明する。そして、コーディネータ役の文系の教員である鬼頭が補足的に質問を行いつつ、工学系と文系の二人の教員の間で、問題の本質について議論を展開する。そして、さらに、受講生も含めて総合的にディスカッションを行う。工学系の教員も文系の教員も、いずれも社会文化環境学専攻の教員が担当する。技術と社会の界面における、学融合の、最先端の研究の雰囲気を感じ取ってもらうことを意図している。
<成績評価方法>
出席(コミュニケーションカード)と、演習時の議論への参加度、及び最終レポートによる
<教科書・参考書等>
なし、適宜参考文献は担当教員より提示する。
<受講に関する要件等>
特に要件はないが、積極的に議論に参加することが望まれる。